ベルクグリューン美術館 in ベルリン

ベルリン、ヴィルメスドルフのシュロス「シャルロッテンブルク」の向かいにある「ベルクグリューン美術館」はパブロ ピカソのコレクションが素晴らしい美術館です。


数年前にも一度訪れたことがあります。
最初の訪問時はベルリン市内のおもだった美術館、博物館は木曜日は開館時間が21時まで延長され夕方18時からの来館が無料でした。現在はシステムが変わり入場料は通年10ユーロです。


美術館としてはこじんまりとした瀟洒な建物、親しい友人宅に招かれたような居心地の良さを感じます。

美術館の名前「ベルクグリューン」は展示されている作品を収集した「ハインツ ベルクグリューン」の名字
1914年、ベルリン、ヴィルメスドルフで生まれたベルクグリューンはユダヤ系だった為、ナチスの迫害を逃れるため1936年にアメリカに亡命、美術館勤務、フリーの美術ジャーナリストを経て終戦後パリに移り画商として活躍、たくさんの著名な画家との交流から興味深い個人コレクションを実現します。
2004年に故郷であるベルリンで「ベルクグリューン美術館」を創設、2007年に93歳で他界。


1881年生まれのビカソがまだ16歳だったころのデッサン


ルノアールの影響と思われる作品


セザンヌの影響と思われる作品

ひとりの画家の作風が初期から晩年にかけてがどのように発展していったのかがわかる展示の仕方の面白さとコレクターの画家への愛情と尊敬が伝わってくる心洗われる美術館です。
ピカソの他にもセザンヌ、クレー、マチス、ブラック、ジャコメッティの作品があります。

「ベルクグリューン美術館」
月曜休館、火曜日〜日曜日10時〜18時
最寄りバス停;「シュロス シャルロッテンブルク」下車すぐ。 109番バスだとベルリンテーゲル空港から街中に向かう途中またはその逆で途中下車して楽しむことができます。