お寿司とワインのマリアージュ  もり田さんにて

真夏の夜の夢ならぬ、「真夏のお昼の夢」のような時間をすごしました。

小倉の名店「もり田」さんで創作寿司とワインフォーラムワインのマリアージュの会を開催させていただきました。
カウンター席が8つしかないこのお店はなかなか予約が取れないことでも有名ですがワイン教室に参加してくだっている生徒さんお口添えで素敵な会が実現しました。

事前にご主人からお品書きをいただきそれに合わせてワインの準備をしました。
もり田さんのお寿司をいただくのは2度目な私もドキドキ、ワクワクしながらの会でしたが、幸せな時間をすごさせていただくことができました。
ドイツワインとお寿司の素敵なマリアージュを紙上再現してみたいと思います。

スタートは12時、この日外は35度近くの猛暑でしたのでまずは「クノッドさんのパオロセッコ・リースリング」(21番)で乾杯。優しい泡立ちと酸味に汗が引いていきます。
最初の付け出しは香ばしく炙ったシャコ。パオロ・セッコがシャコのじわっとした甘みを引き立てます.

つづいてホッキ

こちらは歯ごたえがしっかりあって甘い、というか旨い。パオロセッコ・リースリングにもよくあっていましたが続けて開栓した「フランツェンさんのリースリング2005年」と合わせるとさらに美味しくなりました。

フランツェンさんのリースリングはアラ

ともフグとも素晴らしいマリアージュをみせてくれました。

事前にいただいたメニューでは白ワインにどうでしょうか、とご提案いただいたサバ、鰹、ウニ。
私はロゼと合わせてみたく前の晩に2本のロゼを開栓してテイスティングしてみました。
「クルンプさんのレムベルガー2007}(90番)と「ヘンゼルさんのカベルネ・ソーヴィニヨン90%&メルロー10%のロゼ2007」(63番)どちらも常温でのテイステイングではかなり糖度を感じるワインです。冷やすとまた変化するはず・・・どんなマリアージュになることかと楽しみでした。

予想的中!サバはごまの風味が、カツオはニンニク、しそ、みょうが、ねぎの薬味がレンベルガーのスパイシーな味わいと絶妙なマッチングを感じさせてくれました。

煮蛸の濃厚なタレは少し甘みのある「ヴァーゼムさんのシュペートブルグンダーのリープリッヒ」(52番)とぴったり。

今回の1番の驚きは雲丹でした。基本的に卵類はワインと合わせるのが大変難しいのです。最初雲丹をいただくときはワインは小休止、と考えていましたがヘンゼルさんのカベルネメルローが冒険心をかき立ててくれました。このワイン、かすかに海苔の香りがするのです。雲丹とワインを海苔が繋いでくれました。こんな組み合わせも可能なのだ・・・と新しい体験でした。

柚こしょうを効かせた烏賊、岩手の岩牡蠣、車エビは「クノッドさんのグラウブルグンダー2007」(22番)に合わせました。
牡蠣といえばグラウブルグンダー、この組み合わせは本当に素敵なハーモニーを奏でていました。小さな発見は柚ごしょうがグラウブルグンダーの味を引き立てることでした。こんど何かに応用してみたい組合わせです。 車エビにおぼろが使われていたのも新鮮な組み合わせでした。

そしてトロ、穴子に合わせたのは「カステルペーターさんのシュペートブルグンダー2005」熟成を感じさせるシユペートブルグンダーの香りと滑らかな口触りがトロの感触をすでに想像させてうっとり、実際に口に含んで合わせてにっこり(^o^)という相性のよさでした。穴子は山椒がぴりりと効いてシュペートブルグンダーがまたちがった表情をみせてくれました。合わせるものによってワインの表情が変わるのもとても魅力的ですね。



ここで「ヴァーゼムさんのピノゼクト」(51番)で乾杯。はっと、ほっとさせられる美味しさです。
秋刀魚と煮アワビに合わせました。お互いが自然に寄り添うような組み合わせにびっくり。

美味しいお寿司と心づくしのおもてなしをしてくださったご夫妻に感謝してお店を後にしました


ご一緒してくださったみなさまもありがとうございました。
次は真冬に夢をみてみたいものです(^o^)