ヘンゼルさんのお気に入り

9月に門司港に入港予定の新着ワイン。
ドイツから温度管理されたリーファーコンテナでオランダのロッテルダム港に陸上輸送され今日本に向かっているところ、
どの辺りかなぁ。。。

新着ワインのカタログ作成の準備のため買い付け時の録音を再生して各藏元さんでのやりとりを聞き直しているところです。
思い出します、美味しかったあのワイン(^_^)

昨年まではノートパソコンを持参してテイスティングしながらコメントを書き込んでいましたがパソコンが重いので今年から録音とメモにしました。

今回最初に訪ねたのはファルツのヘンゼル醸造所。300年続く葡萄造りの家系の中でも現当主のトーマスは20代前半から「天才青年醸造家」と評価の高い造り手です。
そのトーマスも今年の冬には39歳、年々磨きがかかるそのワインにファンも多く、葡萄品種の個性を見事に引き出した味わいが特徴です。

2009年の新しいヴィンテージを中心に同じ品種のヴィンテージちがい、等級ちがいの飲み比べでヴィンテージの個性、葡萄の特徴を確認、2007年から2009年ヴィンテージのワインを造り手の想いをしっかり聴きながら3時間かけて29アイテムテイスティングさせてもらいました。

「これが今の僕の一番のお気に入り(^_^)」とグラスに注いでくれたのが「2007年のゲヴルツトラミナー・ホーエンフルーク」(82番)

「いろんな品種のバラを一緒にブーケにしたような複雑で華やかな香り、最近の僕にはほとんど麻薬のように魅惑的」ととても嬉しそうにグラスを嗅いでいました。 

まだ今のカテゴリー(アウフヴィント、ホーエンフルーク)が出来る前、1999年ヴィンテージのゲヴルツトラミナーをあと2本うちの地下室に寝かせてる話をしたら、「う〜ん、いいヴィンテージだね、まだ持っているんだ!」「来日したら開栓するけど(^_^)」

「日本に行く理由がまた増えちゃったね」とトーマスは笑っていました。