ワインツアー2011 報告

1995年からスタートした「ドイツワイン文化を訪ねる旅」も毎年形を変えながら今回で17回目。今年はワインフォーラムのワインを造っている藏元さん巡り&ふだんの生活を垣間見る「暮らすような旅」を普段からワイン教室に参加してくださっているみなさんと楽しんできましたのでご報告します。


8月20日土曜日

みなさんより一足早く渡欧、ベルリンに滞在していた私は前日19日金曜日の午後に飛行機でフランクフルトに、そして列車を乗り継ぎワイン産地ファルツ地方にある南北80キロのドイツワイン街道の中心地「ノイシュタット・アン・デア・ワインシュトラーセ」に移動しました。16,7世紀の木組みの家がたくさん残る可愛い街です。この街に住む友人夫妻が駅まで迎えに来てくれて滞在先の長期休暇滞在住宅、ドイツでは「フェーリエンボーヌング」と呼ばれるお家まで案内してくれました。
●「レギーナとトーマス夫妻」


ドイツの人たちは夏の休暇を自分たちの好きな街に週単位で家を借り「暮らすように旅する」のが普通のようです。今回の私たちも2年前に偶然ご縁をいただいたご夫妻に紹介していただいて素敵なお宅を借りることができました。

19日の夜は23時半くらいにベットに横になりストンと眠れたのですが20日の朝は4時半に目が覚めてしまいました。日本からいらっしゃるみなさんのことを考えて少し興奮気味。
毎週土曜日の朝は市庁舎前の広場で大きな朝市が開かれます。5日間滞在する宿では朝食も自分たちで好きなものをいただくことができるのでドイツのおいしい朝ご飯を紹介したくてこの日は6時半くらいから買い出しに出かけました。

●「市庁舎・朝日が当たって綺麗でした。でも7時前の気温は17度、かなり冷え込みます」

生産者が直接作ったものを売っているスタンドも多く事前に教えてもらった街のひとたちのお勧めのお店を訪ねました。


市場のいちばん隅っこにあるおじさんがひとりでやっているお店に並ぶ果物は全ておじさんの果樹園で作られたものらしく11時くらいにいくと完売しているそうです、さすがに7時に私が行ったときはまだ誰もいなくていろいろ尋ねながら白桃&黄桃、プラム、5種類のリンゴを購入しました。重さもおもりを載せて計るアンティークなスタイル(*^_^*)お会計を済ませて振り向くと私の後ろに5人くらい並んでいてビックリしました。


放し飼いの鶏の卵。こぶし半分の小さな卵には「若鶏の卵」とあります。



ブーケ仕立てのお花屋さん、ベットルームが3室それぞれのお部屋に滞在する方たちのイメージに合わせて3つ購入(*^_^*)

土曜日は街の人にとってもお買い物日、1週間分の食料を市場で調達する人も多いらしく久しぶりに会う人たちの間で話が盛り上がっていました。

今年のヨーロッパは7月から8月中旬にかけてお天気に恵まれず気温も低め、雨が降ったりやんだりの夏らしくない日々だったのですが日本からみなさんがみえる数日前から急にお天気が回復、日中は太陽がさんさんと輝く真夏の様相となりました。お昼過ぎまで皆さんをお迎えする準備をしてフランクフルト国際空港に向かいました。飛行機が着く第1ターミナルの到着ロビーにはお知らせボードがあり予定より25分早く無事到着の掲示を見たときはホッとしました。

予定していたよりひとつ早い列車にタイミングよく乗れ「ノイシュタット・アン・デア・ワインシュトラーセ」に向かいました。
宿泊先に到着して荷物をおいて朝市が開かれていた広場のカフェでまずは乾杯。


夜8時をまわっても外はまだ明るく開放感があります。9時半をすぎたくらいから薄暗くなります。

宿に戻り今度はヴァーゼムさんのメルロー2006で乾杯。これまでのツアーに参加してくださった先輩たちから手作りの名札が届き藏元さんを訪ねる準備が着々整います(*^_^*)

到着の興奮冷めやらぬ夜でしたが11時過ぎにはそれぞれのお部屋のベットに。。。