モーゼル河の蛇行

モーゼル トリッテンハイムの蛇行

ドイツワイン産地「モーゼル・ザール・ルーヴァー」はフランスを源流とする全長550キロのモーゼル河のドイツを流れるトリアーからコブレンツまでの200キロの部分です。

直線距離にすると100キロ、それを倍の距離を蛇行しながら流れています。コブレンツで合流するライン河はドイツ語では男性名詞、ヨーロッパ最大の河として「父なるライン」と呼ばれるのに対し、モーゼル河は女性名詞です。「乙女のモーゼル」に象徴されるようにエレガントで繊細な味わいのリースリングのふるさとです。2000年前にローマ人がワイン造りをこの地に伝えて以来、この土地の人々はモーゼル河をはさむ渓谷の急斜面でぶどうを育て、ワイン造りをしてきました。数千万年前海底だったというその土壌は「シーファー」と呼ばれる粘板岩でこの土質が「リースリングの酸味に磨きをかける」といわれモーゼルの特徴的な味わいを造りだしています。

Bildatlas Mosel

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