リヴァーナー

リヴァーナー

気温が上がってくると、それも20度をこえるくらいになると俄然、美味しさ倍増のワインがある。

「リヴァーナー」だ。ドイツで栽培されている葡萄品種の中でもっとも生産量の多い品種「ミューラー・トゥルガウ」を辛口に仕上げたタイプの呼び名が「リヴァーナー」。本国ドイツでも20年前くらいまではこの品種は甘口に仕上げられることが多く、食中酒として辛口に仕上げられても一般消費者が甘口のイメージを払拭できず売れ行きが伸び悩んだことから名前を変えて売り出すことにした。もともと19世紀後半に品種改良で生まれてきた交配品種なのでおとうさん、おかあさんにあたる「リースリング」の「リ」と「シルヴァーナー」の「ヴァーナー」を組み合わせて「リヴァーナー」と改名。姓名判断じゃないけれど改名してからは新しい運命が備わったらしくなかなかの評判。

ワインフォーラムではクノッドさん、カールフェルツさん、シッミットゲスさん、ヴァーゼムさんの「リヴァーナー」を輸入しているけれど造り手さんの個性とモーゼルヘッセン、といったその土地ごとの個性が反映されて飲む方々の好みもさまざま。

シャープな切れ味の「クノッドさん」、ちょっとボリュームあるイタリアンにぴったりの「ヴァーゼムさん」、チャーミングな「カールフェルツさん」と楽しい。

美味しくいただくポイントはよ〜く冷やすこと。冷蔵庫の冷えでは不十分で、飲む前の晩から冷蔵庫、直前30分、たっぷりの氷水。こうするとワインがいきいきと喜んでいる感じになる、当然口にする人も幸せになる。

着物と日本の色 夏篇

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