エーマートさんのデザートワイン

noblin2007-01-11

久し振りにエーマートさんのデザートワインを開けました。

2003年のヴュルツガルテンのシュペートレーゼ(14番)です。2003年のヨーロッパは記録的な猛暑にみまわれ葡萄畑に水を撒かなくてはならないくらいに好天が続きぶどうの糖度もぐっと上がったのでした。(葡萄の樹は地下深くまで根をのばすので水まきするというのはとても異例のことのようです。)
このことは晩熟型の葡萄品種リースリングにとっては吉凶大きく作用してしまうようです。と,いうのも急激に完熟してしまった葡萄では十分な酸がのらないからです。
リースリング種のワインの、特にモーゼルリースリングの美味しさのポイントは生き生きとした酸味で糖度の高い上等なデザートワインほど酸度は全体のバランスの背骨の役割を果たすのでただ甘いだけの味わいでは退屈な味になってしまうのですね。
と、いうわけで前置きが長くなりましたがエーマートさんのこのシュペートレーゼは口に含むととても「清々しい」味わいで食後のおしゃべりにピッタリだと思います。

追伸;第二水曜日の教室で私が「清々しい味わい」と表現しましたら13年目のMさんも「まさしく!」と同感してくださって「最近、日常生活で清々しい、なんて気持ちになることなんてあんまりありませんねぇ、みなさん、ワインを飲んで清々しい気分を味わいましょう。」と実に心強いコメントでした。

世界遺産 ドイツ編 [DVD]

世界遺産 ドイツ編 [DVD]