ハーブの思い出 シナモン


シナモンはハーブとして意識した最初のハーブです。


だぶん小学校3年生くらいの時だと思いますが学校で「ニッケ」が流行りました。自力で収穫できる「ニッケ」にしばらく夢中になったことすら忘れていたのが大学生になり先輩に連れて行ってもらったおしゃれなコーヒー専門店でマスターが念入りにいれてくれた「カプチーノ」と一緒にでてきたのがシナモンスティックでした。子供の頃の「ニッケ」とは様子がちがいましたがシナモンとの再会です。それからアップルパイやいろんなお菓子で身近な存在だったシナモンの新たな側面に出会ったのはドイツのクリスマスマーケットでした。
市庁舎の前の広場で開かれていた楽しいクリスマスマーケットの入り口には大きなお鍋で赤ワインにたくさんの香辛料をいれてホットワインを作っていました。シナモン、クローブはクリスマスには欠かせないハーブです。石畳の底冷えのする寒さの中、半径200メートルエリアに甘い複雑な香りが漂い、それ以来シナモンとクローブの組み合わせはクリスマス近くの華やいだワクワクした気分を思い出すのです。