新星シュトルツ・ニコラウス醸造所のワインたち


シュトルツ・ニコラウス醸造所との出会いは昨年2011年5月のことです。


新ヴィンテージの買い付けテイスティングのためファルツ地方、ノイシュタット・アン・デア・ワインシュトラーセの友人夫妻宅に滞在させてもらいながらファルツ、バーデンの蔵元を1日1軒のペースで巡っていました。


以前は1日2軒、なんて時期もありましたが1カ所で多いときは30種類を超えるワインをテイスティングする日もあるので最近は1日1軒、それでもプローベを終えた後は食事もとらずに寝てしまうくらいにぐったりしてしまうのです。

そんな日々の中1日休息日を入れてオフにしていた5月の土曜日の午後。
友人夫妻がワインを買っている蔵元の年に一度のオープンケラー(新ヴィンテージのお披露目試飲会)に誘ってくれました。

何も考えずただ楽しむだけでよいプローベなら気が楽なので参加させてもらうことに(^_^)
ノイシュタットの街中からタクシーで10分くらいで到着する小さな蔵元です。


最初にシャルドネ100%のブラン・ド・ブランのゼクトを飲んだのですが「これはスゴイ!」その美味しさに思わずスイッチが入って結局その日並べられていた27アイテム全てをテイスティングし、輸入したい由を伝えると「いいですよ」という流れとなりました。\(^O^)/

しかし6月末に数種類をオーダーするとすでに完売。
昨年は輸入を諦めたのでした。



今年3月に再びドイツに行く機会に恵まれた際に再度訪ねじっくり解説を伺いながらのテイスティング、そして8月のワインツアーのみなさんとも訪ねることができました。というわけで念願の初輸入です。

みなさんにも喜んでいただけることと思います。

1)キュベ P-A-N 2008(101番)

シュトルツ・ニコラウス家の長男「フィリップ・アロイス・ニコラウス」くんの名前の頭文字をとって造られたキュベ。
葡萄品種はカベルネ・ソーヴィニヨン(55%)、シラー(30%)、メルロー(15%)でフランス産バリック(樫樽)で24ヶ月熟成させた後瓶詰めされている。キュベの割合は毎年の葡萄の出来によって変動するとのことです。


2)Carpe Diem 2009 「カーペ・ディーエム」(102番)

ラテン語で「日々を愉しめ」という意味だそうで、ヨーロッパではとてもポピュラーな言葉のようです。
「陽のあるうちはしっかり働き、その後はリラックスして1日を愉しみなさい」つまりは労働の後のご褒美のワインという意味でしょうか。
ファルツ地方でたくさん植えられているポルトギーザー、シュペートブルグンダー、ドルンフェルダーの3種類の葡萄から造られチェリーやブラックベリーなどのベリー系のフルーツにブラックチョコレートを薄くスライスして加えたような魅惑的な香りがします。


3)シルヴァーナー2011 (103番)


輝くつやがあり、洋梨のような香り、とてもバランスのよい味わいの中辛口ワインです。
ハーブを効かせたお魚のグリルや蒸し野菜との相性が抜群です。

4)ブラン・ド・ブラン (104番)

シャルドネ種100%で造られたゼクトです。22ヶ月かけて瓶内2次発酵をさせ葡萄品種の繊細な味わいを最大限に引き出しています。
切れの良い飲み口に加え、ほどよいボリューム感があるので食中酒として愉しむこともできます。


5)シラー2008 (100番)


18ヶ月樫樽で熟成させ、瓶詰めした後、2年から3年地下の熟成庫で瓶熟させた後、出荷されます。
力強くスパイシー、カシスやほのかに黒胡椒の香りがあり様々なハーブの香りを感じます。
さらに寝かせることにより成長が期待できますがすぐに飲む場合は召し上がる数時間前に開栓しておくことをお勧めします。