ワインの収穫を祝うツヴィーブルクーヘンと新酒

ワインフォーラム

初めてドイツのワイン産地を訪ねたのはもう20年近くも前です。リースリングの収穫の真っ最中の10月半ば、葡萄畑は黄金色に紅葉してまるで天国のような美しさでした。ドイツの新酒「フェーダーヴァイザー」は発酵途中のにごり酒のため瓶詰めして輸送することができないため、仕込んだばかりの甘酸っぱい新酒を目当てにドイツばかりでなく隣国のベルギーやオランダの人たちも週末を利用してやってきます。ジュースのような赤ちゃんワイン、その美味しいこと、 コクコク飲めてしまうのです。そのお供が「ツヴィーブルクーヘン」(タマネギケーキ)なんですね。秋にドイツのワイン産地に立ち寄る機会に恵まれたら試してみてくださいね。少し肌寒い風が吹き始める秋の1日、新酒で1年の実りを祝います。