ヴァーゼムさんを訪ねる(3)

noblin2007-03-17


続いてロゼ、ポルトギーザーのヴァイスハープスト。今月のワイン教室でも「ポークとキャベツの四川風」と合わせて大好評の中華の友。しかしアルコール度数が14度近くあるシュペートレーゼのトロッケンのあとにテイスティングしても正確な判断が難しく、またの機会に再テイスティングしてみましょう。


それに対してピノ・ノアール100%の白仕立てブラン・デ・ノアールは、コクがあって料理を引き立てる万能選手の感じがしました。ギゼラさんが「お魚とシェーブルチーズにフレッシュディルをのせてグリルして、付け合わせは新じゃがね」コメントしていました。シェーブルチーズは日本では簡単に手に入らないのでお魚と新じゃがで日本に帰ったら2005年ヴィンテージと試してみようと思いました。

ヴァーゼムさんは生産量の3分の2が赤という赤ワインの造り手さんとしてとくに評価が高い方です。もちろん白もロゼもゼクトもすべておいしいのですが。

赤が続きます。すみれの香りがするポルトギーザー。シュペートブルグンダーのトロッケン。今年のザンクトローレントは色も味わいもしっかりしていて二重丸。2,3年前から ヴァーゼムさんのこのクラスのワインがすごくよくなってきているのは嬉しい限りです。

15番目に飲んだシュペートブルグンダーのハルプトロッケン。畑「ブルクベルク」は初めてつけた口紅で顔色がぱっと明るくなって気分がよくなるようなそんな味わい。「それはどういうこと?」という声が聞こえてきそうですが気分がとてもよくなる美味しさということです。
ギゼラさんが「リースリングがよく育つ土地にはシュペートブルグンダーもよい」という意味のことわざを教えてくれました。

最後はフリューブルグンダー種の等級、味わい別。どれも粒ぞろいでしたが中でも秀逸だったのは畑「ホルン」のアウスレーゼです。滑らかで芳醇な味わいはまさしく、ヴァーゼムさん本人がおっしゃるように、「アンラッキー続きの1日の終わりにも自宅の居間でグラスいっぱいのこのワインを口にすることができたならその日はよい1日としてリセットされるでしょう」と、自らも満足そうにグラスを口にされていました。

ヴァーゼムさん;ドイツワイン生産地域ラインヘッセンの蔵元さん