シュトーク家のクリスチャン

noblin2008-06-09



5月21日午後、ホテルからは歩いて1分の目と鼻の先、シュトーク醸造所を訪ねる。


ペーターとコニーは親戚のお葬式でフランクフルトに出掛けていて終日留守にしているのは知っていましたがペーターが「クリスチャンが地下で作業をしているはずだからいつでもきてね。」といってくれていたので覗いてみる。



行くとクリスチャンはひとりでドルンフエルダーをフィルターに通す作業をしていました。
「飲んでみる?僕はザンクト・ローレントの方が好きだけどね」なるほど、でもクセがなくて飲みやすい。


そのすぐ隣にまだ発酵中のリースリングワイン。こちらも試飲させてもらう。
リースリングならではのフルーティーさと豊かなミネラル分を感じさせてくれる味わい深い辛口。
「シュペートのトロッケン?」と訊くと「うん、そう。タウベンハウス(畑の名前)だよ、まだ発酵途中だけどフレッシュというより熟成した感じもあってエレガントな味だよね」とクリスチャン。


なんだか楽しそうだ。
20年まえに初めて彼に会ったのは家族の年中行事のお楽しみの葡萄摘み。快晴の10月の日曜日でした。あの時9歳だったクリスチャンは初めてモーゼルにやってきた私にいろいろ親切にしてくれた坊やだった。大きくなったね、と内心感慨深い思いでした。

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