モーゼルのバリックファス(新樽)

noblin2008-06-10



ケラーの片隅に見慣れない新樽。220リットルのバリックファス。


主にカベルネ・ソーヴィニヨンメルローなどにバニラ香を加える目的で使われるこの樽をモーゼルでみかけることは少ない。



どうして?と思っていたらクリスチャンが「これすごく面白いんだよ。甘いヴァイスブルグンダーがはいっているんだけどね。最高の食後酒だと思うよ」といいながら樽からピペットで吸い上げてグラスに移してくれた。



樽香がすごくて品種の識別がつかない。でも、いわれてみたらなるほどヴァイスブルグンダーの香り。


かなりの糖度がバニラ香と絶妙にとけあってワインとはちがう飲み物のようなかんじがする。モーゼルといえばリースリング
リースリングは樽香を嫌う品種の代表だったりするのに造り手さん達はいろんなことにチャレンジするんだなあと感心する。


いつまでも日の暮れないドイツの夏の夕暮れにおしゃべりするのにぴったりの味わいだ。
新樽は全部で3つあって他の二つにはザンクト・ローレントが入っていてテイスティングさせてもらったけれどヴァイスブルグンダーのインパクトがあまりにすごくてどうやら順番をまちがえたよう・・・

2007年ヴィンテージの本格的なプローベは明日の予定だけれどちょっとお邪魔して覗かせてもらうといつも発見があって楽しい。
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