働き者の醸造家たち

5月23日金曜日、朝7時45分、3日滞在したモーゼルを後にしました。
スイスのバーゼルで開かれる予定のワインの見本市に日帰りで出掛ける(片道420キロ!)とライナー・クノッドさんが話していたので
「もしできればインゲルハイムまで乗せてもらえるとありがたいのだけれど」「いいよ、じゃあ8時前に迎えにいくね」車でアウトバーンを走ればモーゼルからは1時間弱のところに位置するワイン産地 ラインヘッセン地方のインゲルハイムですが列車を使うと2度の乗り換えや待ち合わせ時間で3時間半近くかかってしまいます。ちゃかり便乗させてもらえることになりました(^_^)

アウトバーンに入ると150キロも出しているとは思えない安定した走行です。ドイツ車アウディを運転する彼に「きょう、帰宅は何時頃の予定?」「2時くらいかな」「明朝にも予定が入っているから泊まれないんだ、でもファルツのノイシュタットで友人ふたりと合流するから僕が運転するのは片道2時間弱でいいんで楽だけど」と隣国でのプレゼンテーションを日帰りでこなす彼にさらに質問を続けました。「1年のうちで忙しい時期っていつ?」「3月はじめからクリスマスまでずっと忙しいよ」と笑っていました。そういえば以前もロンドンで開かれる展示会に日帰りしたという話をきいてことがあります。
畑を耕し、葡萄の世話をして、醸造を手がけ、ラベルデザインなどを含めたマーケティング、販売先との商談まで全てを自ら手がけている家族経営のオーナー醸造家たちはみんな大変な働き者です。出来上がった美味しいワインを紹介するという楽しい仕事をさせてもらっているのですからもっと日本の皆様にこの美味しいワインをお伝えしなければ・・・大いに刺激をいただきました。
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