ヴァーゼムさんを訪ねる・その2/出会い

noblin2008-07-03





白ワインを13アイテムテイスティングした後、赤ワインに入りました。ヴァーゼムさんのワインに初めて出会ったのは今からちょうど10年前のことです。ワインの仕事に携わって14年目、直接輸入を始めたばかりの頃でした。当時の私はドイツの赤ワインにはそれほど関心がなかったのが正直なところです。フランスやイタリアのパワフルで端正な味わいの赤ワインが好みの味でドイツの赤は少し物足りないと思っていました。

ヴァーゼム醸造所のあるインゲルハイムは古くからラインガウのアスマンズハウゼンと並んでシュペートブルグンダー種(ピノ・ノワール)の2大名醸地として赤ワインの特産地であることは知識として知っていましたしいくつかのワインを飲む機会にも恵まれていましたが「これぞ」と思う体験はそれまでの私にはありませんでした。ですから知人に「インゲルハイムのヴァーゼム醸造所のワインは素晴らしい、いちど訪ねてみるといいよ」といわれても正直あまり気がすすまなかったのでした。醸造所を訪ねる前にその知人から「フリューブルグンダーの1997年、シュペートレーゼ」を飲ませて頂く機会がありました。まずその芳醇な香りに魅せられ、口に含むとふくよかで滑らかなな味わいがなんともいえず驚いたことを思い出します。そして蔵元を訪ねて飲ませて頂いたワインは白の辛口からデザートワインまでバラエティーに富む味わいが揃っていてまたまた驚きました。
あれから10年、いまでは好きな造り手さんベスト3にいつもノミネートされるヴァーゼムさんです。


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