ゴールデンオクトーバー

ゴールデンオクトーバー

ドイツ、モーゼル地方の秋は天国のような美しさです。

渓谷の斜面に植えられた葡萄が黄金色に紅葉し、冬支度が始まる直前の穏やかな陽差しの中で1年間の農作業の結晶であるぶどうの収穫で活気づく季節です。


北緯50度の北の国にあって、「太陽の恵み」は私たち日本人が感じる以上に貴重なもの。10月は1年のうちで最後の光溢れる月なのだという想いをこめて「ゴールデンオクトーバー」と呼ばれているのでしょうか。11月から長い冬が始まります。復活祭がくるまでの間のドイツは寒いというよりはどんよりと暗い季節です。臨終の床で「もっと光を」とつぶやいたという文豪ゲーテもドイツの人ですね。

ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)

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